“水彩画” デモ音源
https://youtu.be/CjnE1yo9EaQ

“星の動物園に行こう”
https://youtu.be/mbyyMpqBP6o

2013年03月03日

音楽制作について、

「打ち込みですか?」 とよく言われる。
一般的に、コンピューターやシーケンサを使ってトラックをつくるのを
打ち込みと言うようなので、自分のスタイルもその範疇だろうと思い、
「そうですよ」と答えると、
少々上からな感じで「ああ、そうなんだ・・・」と言われることがある。
そのような方々の言葉のニュアンスから感じるのは、
「打ち込みより生身の人間が楽器を弾いて作った音楽の方が高尚だ」
という意識である。

なかには、「自分は、一切、打ち込みはやらない」と
わざわざ宣言してくる人もいる。
そう言われても「それがなにか?」である。

音楽をつくるのに、打ち込みかどうかなど意味はない。
再生され音となって流れてくるもの、それがすべて。
それが聞き手に伝わるかどうか・・・
機械っぽいとか、あまりいい感じに聞こえないなどというのは、
それが狙いでなければ、打ち込まれたデータが悪いだけだ。
(機械任せで作りっぱなしのデータを使っていることが原因)

ただし、打ち込みをやらない理由として、
「楽器そのものの音が欲しい」のならば、それなりに意味があると思う。

とはいえ、出来上がりが意図したものになっていれば、
聞き手にとって打ち込みかどうかなど、どうでもよいことだ。
(制作のプロセスに興味を持つ人もいるが、それは別として・・・)

プロセスや手法にこだわるのは自己満足にはなるが、
聞き手にとっては全く無意味、できあがった作品がすべてである。

私が言いたいことをバックアップするものとして、
昨秋に亡くなられたミュージシャン佐藤博さんのWikiの記事を見ていただきたい。
いくつか抜粋しておく。

・特筆すべき点は、「コンピューター」を自分がイメージしたサウンドを
 具現化する為の「道具」として捉えている事である。
・村上秀一は、『YOU'RE MY BABY』(『awakening』に収録)のドラムが
 彼が打ちこみで作ったものであると知って衝撃を受けており、
 「こんな人間くさい打ちこみ作れる奴はいない!」と評価している。
・ミキシング・コンソールを操作することは、楽器を演奏することと同じだと解釈している。
 特にミックス・ダウンの時には、
 エンジニア的要素よりもコンダクター的要素の方が重要であり、
 そういう意味でもトータル的にその音楽に責任を持つ人が
 エンジニアリングまでやる方が一番良いと語っている。
 その為、作品には「機械任せ」や「他人任せ」といった、「おまかせ」の要素が一切ない。
・エンジニアリング関係まで自分で施す理由として、佐藤博本人は、
 結局は自分のイメージしている音に近づける為であると語っている。

など。



Posted by Tetsuji at 11:45│Comments(12)
この記事へのコメント
話が難しいよ(笑)
聴いていて気持ちよかったらいいじゃないですか(笑)
てっちゃんの音楽は最高ですよ。
Posted by ひでっさん at 2013年03月03日 22:35
ひでっさん、 ありがとう!
ほんと、そうですねぇ(^^;
Posted by うえぼ at 2013年03月03日 23:49
さすが、うえぼさん、理論武装してますね。
打ち込みって、よくわかりません。
アナログ人間ですから。でも、コンピューターを
使って、音作りができたら楽しいだろうね。
使えないなら、100回歌って、録音して
奇跡の1回を楽しみたい方かな。
4月の粉河ライブはよろしくお願いします。
せんべい親分も張り切っています。

奥様にもよろしくお伝えください。
チーズケーキ、最高でした。
Posted by ロバート at 2013年03月04日 21:44
お疲れ様です。先日はご無理を言ってご来店有り難うございました。ゆっくり話せたこと、風雅さん共々喜んでいます。ミュージシャン自身が目指す理想の音によりいっそう近づける為の手段として生演奏であったり、打ち込みであったりを駆使しているだけのこと。聴かれる方が楽しめればそれが正解でしょう。アレンジ最高、音質最高の(水彩)。毎日聴いていても新しい感動を貰える。本当に素晴らしいです。
Posted by 羅布陽介 at 2013年03月05日 10:31
ロバートさん,

チーズケーキ,喜んで頂けてよかったです.
4月,よろしくお願いします.
初めての場所ですし,楽しみですね!

打ち込みって,楽譜を書くことです.
(めちゃくちゃ端折った言い方ですが・・・
 気になる方は,"楽譜" を "MIDIデータ" 
 と読み替えてください.)
 
パソコンで楽譜を書けば,パソコンにつないだ楽器
(ほとんどがキーボード・シンセサイザでしょうけど)
を,そのとおりに演奏してくれます.
機械が演奏する,とはよく言いますが,
指示内容(楽譜)は人が作るので,演奏のクオリティはそれ次第です.

パソコン上で楽譜を書く他,
実際にキーボードを弾いて
それを楽譜としてパソコンに記録して作ることもあります.
私はほとんどこの方法でやってます.
その方が自分の演奏そのものを再現できますから.

さすがに歌は生で録音するしかないですね(^^;
ギターも,現在のところ,
シンセサイザではいい感じにならないので,
実際に弾いて録音してます.
Posted by うえぼ at 2013年03月05日 12:48
羅布さん, 先日は,お世話になりました.

ありがとうございます.
そう言っていただけると,苦労が報われます.

おっしゃるとおりだと思います.
手段と目的をきちんと意識して,
目標を決めてブレずに取り組むことが大事ですね.
Posted by うえぼ at 2013年03月05日 12:49
了解しました。
学校の子供が使うソフトに、音譜を打ち込んだ後、ピアノや
ストリングスで演奏してくれるものがあるのですが、
その高級なやつですね。
そんなソフトは、売っているのでしょうね。
私も、やってみたいなあ。
また、機会があれば教えてください。
Posted by ロバート at 2013年03月05日 21:46
こんばんはー。
久しぶりにお邪魔させてもらいました。

『水彩画』、コンセプトがかなり伝わってくるし、すごく聴き手にとって心地よい聴きやすいアルバムになってるな~って思いました。

Double Noteさんの透明感あふれる歌声とミュージックが詰まってますね。

ライブハウスでのライブは臨場感あって、生演奏で迫力もあって毎回変化もあるし、アルバムバージョンはそれぞれの歌自身の良さが伝わってきてきれいで、どちらも楽しめていいです。

ファンとしてはそんなもんかなあと思います(*^^)v

『打ち込み』の詳しい作業はあんまりわからないんですけど、うえぼさんのそういう作業でできた『水彩画』、ほんま完成度高いですよね!
アルバム聴いたので、今度生歌も楽しみにしてます(*^_^*)

失礼します。
Posted by ぷらむ at 2013年03月05日 22:12
ロバートさん、

今の学校の音楽の授業ではそういうことをしてるんですね。
時代の変化を感じます。
ソフトは本当に安くなりました。
2万くらいの機材におまけでついてたりします。
また、お声掛けください。
Posted by うえぼ at 2013年03月05日 23:41
ぷらむさん、 こんばんは。

アルバムを聞いてくれてありがとうございます!
感想、いただけて嬉しく思います。
満足してもらえてホッとしてます・・・

ライブでも満足してもらえるよう、
生歌もしっかりやらないといけませんね!
頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!
Posted by うえぼ at 2013年03月05日 23:49
はじめまして。
この佐藤御大の概要を記述した安川と申します。
正確には
「後に「20歳当時、もしもプロになれなければこの世とおさらばしてもいいと思えるくらい練習した」と語っている。」だけは私ではありません。

引用感謝。
Posted by 安川大介 at 2013年03月13日 20:07
映画やテレビドラマ、テレビ番組などを観ていて、登場人物が着用していた腕時計がすごくかっこよくて気になった、欲しくなったという方は多いと思います。 そういう方の ... 現在は生産されていませんが同等のデザインの電波時計のモデルがあります。 詳細は→ ...
Posted by eta2018 at 2013年10月11日 15:54
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